
眠れる森の美女って知ってる?
童話でも知ってるし、ディズニー映画にもあるよね!


詳しく教えてあげる!

「眠れる森の美女」と言う童話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ディズニーの映画としても有名な作品です。
簡単にまとめると、魔女によって呪いをかけられ眠り続けている王女が、隣国の王子のキスによって目を覚ますと言うものです。
魔女が現れたとか王子のキスでなどはありませんが、1800年代に32年という長い眠りについてしまった女性が実際にいました。
さらに、彼女の体の変化にも謎が残されたままとなっています。
眠りに就くまでの出来事
スウェーデンにあるオクノという島に、両親と5人の兄弟が住んでいました。
1876年2月18日、5人の兄弟の2番目の長女カロリナ・オルソン(当時14歳)は、凍った川を通って下校中に氷が割れ溺れてしまいました。
※時代が古いため諸説あり(転んで頭を打ったとか溺れかけていたところを誰かに助けてもらったなど)
自力で何とか帰宅した彼女は頭痛や歯痛を訴えたが、事故があったもの自力で帰って来れたので家族もそれほど気にはしませんでした。
しかし、日に日に歯痛が酷くなっていったため、父親は「魔術のせいなのでは」と考え、カロリナにベッドで寝るように言います。
※当時は医療の発達もなく、言い伝えによれば両親が誰かに相談した際、翌日まで寝ているように言われたらしい
そして、ここからカロリナは32年間の長い眠りに入ります。
事故が原因だったのか、それとも急に体に何か起きたのか、眠りに入ったきっかけは未だに不明です。
睡眠後の生活
両親は彼女を起こそうといろいろと試しました。
時には、針や火を使い痛みで起こそうともしましたが、全く目が覚めません。
どうしようもなくなった両親は、数日後医療機関を頼る事にしましたが、地元の医師では「昏睡状態」とだけしか答えを出す事が出来ず、どうすれば目を覚めるのか分かりませんでした。
結果、昏睡状態のカロリナに栄養として1日2杯のミルクと砂糖を与え続ける事しかできない状態となってしまいます。
それから1年が経ち、経過を見ていた医師は他の医学の人達に助けを求めると、国内外から多数の医師が来てくれました。
しかし、分かったことは「髪の毛や爪が伸びていない・体重が減っていない」との事だけでした。
昏睡状態だったとしても髪や爪などは伸びるはずです。
また、1日2杯のミルクと砂糖しか与えられていないのに、体重が減っていないのも不思議です。
さらに、筋肉の低下すら見られなかったそうなので、カロリナの体に何が起きているのか誰にも分からなかったのです。
結局、家族はカロリナに栄養を与え続ける日々となります。
その後、両親はカロリナを病院に入院させる事にし、そこでは電気ショック療法なども試しましたが効果はありませんでした。
これ以上どうする事もできない医師達は、「麻痺性痴呆」と診断し「目覚めを待つしかない」と家族に告げカロリナは退院します。
それ以降、目覚めるまで医師による再検査はされなかったそうです。
1904年、母親が亡くなりカロリナの世話は介護人に託されました。
そして1907年、カロリナにある変化が起こりました。
この年にカロリナの兄が亡くなったのですが、その時昏睡状態だったカロリナがヒステリックに泣き出したそうなのです。
さらに、カロリナの介護人が用事があり家を出ていたのですが、帰宅すると置いてあったお菓子が無くなっていました。
まさか目が覚めたのかと思ったのですが、カロリナは寝続けたままでした。
では、お菓子はどこに行ったのでしょうか?
32年ぶりの目覚め
この変化から1年後の1908年4月3日、ベッドに座り込んで泣いているのカロリナを介護人が発見しました。
突然眠ってしまった時と同じように、眠りから「32年と42日」の時を経てカロリナは突然目を覚ましたのです。
これを聞いた兄弟達がカロリナの所へ駆け付けるも、その時のカロリナは兄弟達を誰なのか分かりませんでした。
それもそのはず、カロリナが14歳の時の兄弟達が、いきなり36年も歳をとったおじさんに変わっているのですから。
覚醒後、数日間はショックとパニックで言葉を話す事が出来なかったり、日の光に痛みを感じるなどしていましたが、徐々に回復し話すこともできるようになりました。
そして、進歩した医学で検査をしたのですが、体にも脳にも異常はありませんでした。
ただ不思議なのは、40代後半になったカロリナでしたが、見た目は20代に見えるほど全く老化していませんでした。
まるで、人体冷凍保存をされていたかのようです。
その後カロリナは、88歳で亡くなるまで同じような事は一切起きず、普通に生活していたそうです。
原因は分かっていませんが睡眠障害の一つで、「クライネ・レビン症候群」と呼ばれるものがあります。
通称は「眠れる森の美女症候群」だそうです。
カロリナもこの病気だったのでしょうか。
そうだったとしても、カロリナには謎が残ります。
精神科医の推測と残る謎
スウェーデンのある精神科医は、冬眠状態ではなく深い精神病状態だったと推測しました。
カロリナは時々目を覚まし感情を示していたらしく、自分は重病だと考え同情を引くために、目を閉じていたり食事を拒んだりしたのではないかと考えました。
そして、目を覚めたことをカロリナの母親は知っていたが、それを秘密にしていたのではないかと推測されました。
もしそうだとしたら、髪や爪が伸びなかったのは母親もしくは本人が切っていたのかもしれません。
ただ、同情を引くためだったとしても32年も寝たふりをできるのでしょうか?
そして、母親がそれを秘密にしておく理由も分かりません。
さらに、仮に目を覚ましていたとしても、家から一歩も出る事なく運動もせずに寝続けている状態で、食事も若さを意識した食事ではないのに、20歳以上の若さを保つ事ができるのでしょうか?
32年間何もせずに20歳以上の若さを保てた原因は、未だに分からず謎のまま残っています。
まとめ
当時14歳だったカロリナ・オルソンは、下校中に起きた事故が原因だったのか、急に体に何か起きたのかは分かりませんが、1876年から32年間という長い眠りに就きました。
カロリナは32年の時を経て目覚めたのですが、驚く事にほとんど老化していませんでした。
ある精神科医は精神病状態だったとし、カロリナは時々目覚ましていて、自ら目を閉じ食事を拒んだりしていたのではと推測しましたが、若さを維持できた理由が分かりません。
どんな人間でも32年も経てば老化はします。
ましてや、ほとんど寝た状態で若さを保つ事を意識した食事ではない生活です。
そんな状況で20歳以上の若さを保てた原因は、未だに謎のままです。
もちろん呼吸もしていて心臓も動いていましたが、これではまるで人体冷凍保存をしていたかのような状態です。
カロリナの父親が言ったように、本当に何らかの魔術が当時はあったのかもしれませんね。

若さ維持できるの良いなぁ~!
本当に童話のような話なんだけど、実際にあったんだよね!
若さの維持は、本当に謎だよね!


魔術だったら怖すぎるけどね!
教えてくれてありがとう!それじゃまたね!
それじゃ、バイバーイ!
